東洋技研株式会社
コラム

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油回転真空ポンプとドライ真空ポンプ

フリーズドライと熱風乾燥

 

 

   油回転真空真空ポンプとドライ真空ポンプ


フリーズドライ機器使用される真空ポンプには主に油回転真空ポンプとドライ真空ポンプの2種類があります。

 

油回転真空ポンプ

 油回転真空ポンプは、内部でオイルを使用して真空を生成するポンプです。オイルが密封されており、ポンプの内部機構を潤滑しながら動作します。

 【特長】

 ◆比較的安価で導入可能で効率性が高い(容易に高真空に達する)。

 ◆定期的なオイル交換や清掃が必要だが、その一方でオイル交換によりトラブルが解消することも多い。

 

 ドライ真空ポンプ

 ドライ真空ポンプは、真空を作り出すための経路にオイルや液体を使用しないポンプで、ポンプの構造によっていくつかの種類があります。

 【特長】

 ◆油回転真空ポンプと比較すると導入費用がかかるが、高頻度のオイル交換が不要でランニングコストは低くなる傾向がある。

 ◆排気に油を含まないためクリーンである。

 

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   フリーズドライと熱風乾燥


フリーズドライと熱風乾燥は、どちらも物の水分を取り除く方法ですが、その方法や特徴には大きな違いがあります。

 

フリーズドライ(凍結乾燥)

 【プロセス】

 物をまず冷凍し、その後、真空状態にして氷のまま水分を蒸発させる(昇華)。

 【特徴】

 ◆低温で乾燥を行うため、食品や製品の栄養や味、色がよく保たれる。

 ◆栄養や風味が残りやすく、長期間保存できる。形状も元の状態に近いまま保たれる。

 ◆処理に時間がかかり、設備が高価でコストがかかる。

 

熱風乾燥

 【プロセス】

 高温の風を物に当て、蒸発させて乾燥させる。

 【特徴】

 ◆比較的高温を使用して水分を取り除くため、短時間で乾燥できる。

 ◆処理時間が短く、設備が安価で、コストが低い。

 ◆高温による栄養素や風味の損失がある場合がある。

 

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